デュッセルNEWS 2022年7月号

 

【違いがわかるより大事なこと】

 

こんなにもこの原稿に苦しんだことはありません。ほぼ完成稿があったもののやはり、二・二六事件以来の要人暗殺という信じがたい出来事をスルーすることはできず、没にせざるを得ませんでした。かといってまだ整理のつけようもない状況のなか、私ごときが何を書けるわけでもないのですが、すこしだけお付き合いください。

 

テレビや新聞はこぞって「民主主義の根幹が」と騒いでいましたが、それだけではないと私たちは感じています。「銃」「もと海自」「宗教団体」と、日常と心の平穏を乱すパワーワードが多すぎるのです。

中でも背筋が冷えたのがひろゆき氏のツイート、「社会に疎外されたと感じる日本人の多くは自殺を選んできたけど、他殺を選ぶ人が増えるという悪い予想が当たってしまってる昨今。そろそろ蔑ろにされた人々に向き合うべきかと」でした。「分断」とは単なる言葉ではなく、すぐ近くにある現実として受け止めざるを得なくなったのです。

 

ただそれも今が末世だからというわけではなく、バートランド・ラッセルは87年前にすでに、「現在の世の中は、怒りっぽい自己中心の人々の群であふれている」と書いています。なぜそうなるかといえば、人が理性的でいられるのは、相対する相手との間に共通点がいくらかあると思える場合であって、社会を構成するものが増えると一致できるところがどんどん見つけにくくなる。すると人は理性より直観で「合う」「合わない」を決めてしまうようになり、合わないことのほうが多いので自然争いが増える、としています。

 

となれば、分断を生む社会的構造はもちろん何とかせねばですが、私たちが個人としてできることは違いをあげつらうのではなく、まずは相手との共通点をさぐろうとする態度を持つことではないでしょうか。

 

今回の件で、イギリス代表部の女性から「私たち英国人の愛と思いはあなたたちと共にあります」とメールをもらいました。さほど親しいわけでもなかったのですが、今度会ったらちょっと話そうかな、という気になります。

生きていくのはなかなかに大変なことですが、遠いと思っていた人との距離がふと縮まるのは心が温まります。皆様の毎日にもそういうときがたくさんありますよう祈ります。

 

ちなみに上記のラッセル本は「怠惰への賛歌」という素晴らしい(笑)タイトルで、本来そっちを前面に押し出したかったのですがあえなくこうなりました。ニートの本家本元などと言われるだけあり、いかにもイギリス的な風刺にあふれ刺激的です。タイミングがあえばご紹介したいと思います。

 

メッセ・デュッセルドルフ・ジャパン

代表取締役社長 小原暁子

 

 

【開催イベント】

 

2022.07.21  「glasstec2022 デュッセルCLUB」若干の空きがございます 

7月21日(木)開催のglasstec2022 デュッセルCLUBは、皆様ご存じのガラス新聞社 宮下氏にご協力をいただき、対談形式でglasstec2022やドイツの今についてお伝えします。

詳細・お申込みはこちらからお願いします。

 

2022.07.26 「K デュッセルCLUB」開催迫る!!

世界をリードする「K - 国際プラスチック・ゴム産業展」が本年10月にデュッセルドルフで開催されるにあたり、注目の出展者・製品や、現地の今の状況などを発信するK デュッセルCLUBを、ハイブリッド形式にて実施致します。オンラインはもとより、残席わずかながら会場でのご参加も受け付けておりますので、お早めのお申し込みをお待ちしています。

 

【開催報告】

 

2022年6月20-24日 デュッセルドルフ:wire & Tube 2022

開催中止・延期を経て4年ぶりに開催となったワイヤー・ケーブル、チューブ業界のナンバーワンメッセ wire & Tube 2022は、wireに51か国・1,057社、Tubeに44か国から765社の出展者をお迎えし、5日間の会期を終えました。詳細はファイナル・レポートをご覧ください。次回開催は2024年4月15-19日です。

 

【メッセ情報】

 

※メッセ会期・開催都市についてはメッセ・カレンダーをご覧の上、各メッセのウェブサイトをご覧ください。

 

2022年8月26日-9月4日にデュッセルドルフで開催されるキャンピングカー・大型キャラバン・キャンプ業界最大規模のメッセ「CARAVAN SALON」にご来場の際は、オンラインにて前売入場券をお求めください。また、6月17-19日に北京で開催予定だったAll in CARAVANING 2022は延期され、9月23-25日に開催されることとなりました。

 

  • OS+H Asia 2022 – アジア労働安全衛生展 @ シンガポール

独・デュッセルドルフ開催A+Aのアジア版として20余年の歴史と実績を有するOS+H Asiaは、感染症対策の下、2022年9月14-16日に行われます。会期最終日には、シンガポール人材開発省労働安全衛生局長官が基調講演するなど、併催プログラムも大充実のOS+H Asia 2022へご出展になり、貴社の製品・技術・サービスをアピールしてみませんか? 各種お問い合わせは、お早めにこちらにて

 

  • wire & Tube China 2022:ハイブリッド出展パッケージが登場しました

2022年9月26-29日に中国・上海で開催予定の wire & Tube Chinaでは、上海への渡航が難しいとお考えの出展者に向けたハイブリッドパッケージを公開しました。オンサイトでの製品展示に加え、ブースアテンダントや通訳者がビジターとのオンライン商談をサポートします。

 

2022年10月5-7日にタイ・バンコクで開催予定のwire & Tube, GIFA & METEC Southeast Asiaをご視察の際には、来場者登録(無料)をお願いします。近日中に出展者リストもオンラインで公開される予定です。

 

  • アジア国際段ボール産業展、2022年10月にタイ・バンコクでデビュー

2022年10月19-22日、段ボール産業に焦点をあてた新しいメッセCorruTec ASIAが、初開催を迎えます。毎回多くの商談がまとまり、出展・来場双方に大好評の包装・印刷産業展PACK PRINT INTERNATIONALと同会期・会場で行われる本展への出展参加を、貴社のアジアビジネス拡充の一手として、ぜひご検討ください!!  各種ご相談は、お早めにこちら(要メッセ名選択)にて

 

11月8-10日 開催のProWine上海に国税庁パビリオンが設けられます。今回は「日本産酒類」全般が対象です。ぜひ、こちらの募集要項をご覧ください。

 

11月14-17日・デュッセルドルフ
世界最大の医療機器展MEDICAと同時開催で医療機器製造分野での重要なメッセCOMPAMEDは11月の現地開催に向け、出展者情報が公開スタートとなりました。出展企業・製品データベースにて検索可能です(情報は現状のもので、会期近づくにつれ情報量は増加)。ジェトロのジャパン・パビリオンや東京都パビリオンを含め、日本からは約120社の出展予定です。オンライン入場券販売は8月より開始となります(要事前登録)。ご購入、ご登録はこちらより。是非、ご参加ご検討ください。お問い合わせはこちら

 

2023年3月31日-4月2日に「BEAUTY DÜSSELDORF(国際コスメ・ネイル・フットケア・ウェルネス・スパ展)」、1日遅れで「TOP HAIR – DIE MESSE(国際理美容展・会議・ヘアショー)」が開催されます。 世界で信頼の厚い日本製品は高い需要が見込まれています。販路開拓などをご希望の皆様、是非出展をご検討ください。同展について、出展者の声をこちらからご覧ください。

 

 

【渡航情報】

 

<日本からドイツへ>

2022年6月11日以降、ドイツでは新型コロナウイルス関連のすべての入国制限が暫定的に解除されました。これにより、今まで必要であった証明書提示義務(ワクチン接種証明書、陰性証明書、快復証明書のいずれかの提示)および入国理由を証明する疎明資料の提出は不要となり、観光や知人訪問目的での入国も証明書なしで入国することが可能となりました。

ただしこの措置は暫定的なものであるとされており、変更の可能性があります。ご自身の渡航前には在独日本国大使館在デュッセルドルフ総領事館などで最新情報をご確認ください。

 

<ドイツから日本へ>

6月1日より日本の水際対策が緩和され、「青」「赤」「黄」の区分で異なる措置がとられることになりました。ドイツは「青」で、ドイツからの入国者に対しては、(ワクチンを3回接種したか否かにかかわらず)日本入国時の検査、自宅待機はなくなります。
ただし引き続き、帰国時にはワクチン接種を完了した方であってもドイツ出国前72時間以内の検査証明書の提示が必要です(経由便の場合、日本行き最終航空便の出発時間から72時間以内)。海外で厚生労働省が指定する検査証明書を取得する必要がありますので、必ず厚生労働省の情報をご確認ください。

 

また、成田国際空港、羽田空港、中部国際空港、関西国際空港、福岡空港ではファストトラックを導入しています。Webのガイドに沿って、事前申請をお済ませください。アプリを使わずWebで登録できる「MySOS Web」の運用も始まっています。(※ファストトラック:搭乗便到着予定日時の6時間前までにアプリ上で事前申請すると検疫手続きの一部を事前に済ませることができるシステムです)

 

その他、弊社およびドイツ本社の新型コロナウイルスに対する対応などを以下にて随時アップデートしていますのでご覧ください。 

 

 

デュッセルNEWSは毎月15日頃配信しています。自動配信をご希望の方は、こちらからお問い合わせください。

 


 

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代表取締役社長:小原暁子
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